アジア・太平洋地域は、現在世界で最も大きく成長している地域です。特にアジアは、世界面積の約3割しかないにもかかわらず、世界の約6割の人口を抱えています。
経済的にもアジア・太平洋地域の重要性は増加しており、例えば、最近10年間における中国のGDPの平均の成長率は、年10.5%です。インドは7%以上、韓国も4%以上の成長率を示しています。
そのため、法曹が業務を拡大していこうとするのであれば、アジアの人々と関わらざるを得ない時代になっています。
毎年の年次総会で各法分野に関するセッションが設けられ、世界中の専門家による講演や討論が行われます。各テーマはいずれも各分野の専門家が着目する最新のトピックであり、IPBAに参加することにより、最新の法律実務に関する動向や様々な観点など、日常の業務だけでは得難い大変貴重な情報と実務の理解が得られます。
アジア・太平洋地域で最大の規模を誇る法曹団体であるIPBAの活動を通して、世界中で活躍する多くの法曹と知り合うことができます。IPBAでは、年次総会においてセッション以外にも会員間の交流を促進する各種イベント(ディナーやランチ、ゴルフ、裁判所などへのツアーなど)を定期的に開催していますので、このような機会を通じて多くの法曹と知り合うことができ、交流を深め、世界中にネットワークを作ることができます。このようにして構築したネットワークを通じて、海外の法律が関わる案件についても処理できるようになるなど、業務範囲の拡大につながります。
IPBAの共通言語は英語ですが、各年次総会はアジア・太平洋地域内において持ち回りで開催されています。また、年次総会には、中国語や韓国語などアジア各国の参加者が参加しますので、外国語を学んでいる方にとっては、普段の学習成果を発揮するいい機会となります。
IPBAでの活動を通して各方面において活躍する経験豊かな法曹と知り合う機会ができます。若手の法曹にとっては業務以外で世界的に活躍している法曹と知り合う機会はなかなかありませんが、先輩の法曹と事務所や組織の垣根を超えて交流することは法曹として成長するための貴重な経験となります。