石黒 美幸(Miyuki Ishiguro)
日本IPBAの会会長
長島・大野・常松法律事務所
1.はじめに
このたび、国谷史朗先生の後を継ぎ、日本IPBAの会の会長に就きました石黒美幸です。役不足の感は否めませんが、来る者拒まず、去る者追わずのモットーに背中を押され、お役に立てるならばとお引き受けした次第です。皆様方、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、日本IPBAの会は、1991年に日本人弁護士の主導により東京で創設されたInter-Pacific Bar Association(IPBA)の日本における会員からなる組織です。IPBAの主な活動として、アジア太平洋地域における年次大会がありますが、日本においても、1991年の創立大会、2001年の東京大会、2011年の京都大会、2024年の東京大会と、これまで4つの年次大会が成功裡に開催され、日本IPBAの会のメンバーが中心となって、これらの大会の準備や運営を支えてきました。
2.日本IPBAの会の主な活動
- 年次総会
- アジア各国の法制度を比較研究するアジア比較法研究会
- APECと協働し様々な活動を行うAPEC研究会
- 若手の弁護士や発展途上国の弁護士を毎年IPBA年次総会に招待するIPBAスカラーシップ制度の支援のため結成されたJapan Fundの運営
- 各種セミナー
- 会員相互の交流活動(新年会、ゴルフ大会、若手中堅交流会、Japan Night)
3.IPBA及び日本IPBAの会への参加意義
IPBAは、世界各地の優秀なビジネスロイヤーが集まっている組織ですので、年次大会でのセッションや、頻繁に開催されるリアル及びWEBの各種セミナー・シンポジウム、機関誌であるIPBA Journal等で最新の各国又はクロスボーダーの法務関係情報に接することが出来ます。
また、IPBAは比較的小規模な団体ですので、その気があれば、各種セッションやセミナー・シンポジウムで発表者やモデレーター・パネリストとなる機会も多く、弁護士としての技を磨くことも十分に可能です。
さらに、年次大会に参加することにより、あるいは所属する委員会の活動を通じて、世界各地の優秀なビジネスロイヤーとすぐに仲良くなれます。出会う人達は人格的にも優れた人が多く、仕事で役に立つばかりでなく、人生の相談相手が見つかったり、海外での私的・公的活動に関しても有用な情報を提供してくれたり、人を紹介してくれたりと、とても有り難い存在です。
日本IPBAの会も同様です。国内にいても、他の事務所のビジネスロイヤーと仲良くなれる機会はあまりありませんが、日本IPBAの会に来れば、そんな人は沢山います。すぐに仲良くなれます。日本IPBAの会では、会員相互の交流活動も盛んに行っていますし、IPBAの年次大会の際には、Japan Nightという主に日本の会員を対象とした懇親の場も設けていますので、是非ご参加いただき、知り合いを増やしてみてください。きっと楽しいと思います。
かく言う私自身も、IPBAに参加するようになったおかげで、素晴らしい人達と数多く出会い、刺激を受け、切磋琢磨し、新しい情報に触れ、楽しいお酒を飲み、信頼できる友人や先輩が沢山出来ました。これは他の活動では得られなかった貴重な経験です。
4.最後に
このように楽しく有意義なIPBA及び日本IPBAの会ですが、会員の皆様方のご協力やご参加がなければ立ちゆきません。今後ともどうぞ日本IPBAの会のイベントに足をお運びください。そこで皆様とお会い出来ますことを楽しみにております。